梅雨明け後も「青空に入道雲」は見られず雨の多い夏です。 小中学校の夏休みが終わる頃から晴れる日が続き、半日行程の定点観測地へ出かけるようになりました。 目的地で期待の花や蝶の姿を見ないことは度々ありますが、殊に美ヶ原の状況は深刻です。美しい高原の自然が年々失われていくのを見ていますと、自然保護の難しさを痛感します。異常気象・シカ害・シナノザサ繁茂・・・・・。 回復させようにも人力の到底及ばない有様にがっくりしながらも、気に入りの遊歩道周辺斜面の花園が以前のまま残っているのを確かめてうれしくなりました。 晩夏の美ヶ原高原はヤナギラン花盛りの筈。 群生していた箇所を探してもまったくありません。 あきらめて遊歩道の坂を降りているとき、あの花色を見つけました。上部は千切れていて、たった1輪の花が咲いています。 又、ヨツバヒヨドリは消滅に近く、この花に群れていたアサギマダラもいません。 しかし、中腹に咲いている僅かひと群れのヨツバヒヨドリに舞い交う数頭を見ました。 1頭はマーキングされています。 何とか撮ることのできた幸運に感謝です。 |